【色のハナシ】クリア飲料ブーム。

昨今、空前のクリア飲料ブームだそうで。
コーラやコーヒーにカフェオレ、アイスティー、さらにはノンアルコールビールまでクリアの飲み物が。
さて、昨今のクリア飲料ブームですが、食べ物・飲み物と色とは密接にかかわりがあります。
そもそも食べ物や飲み物には色がついているので、味覚と色の関係は切っても切れないものです。
唐辛子は赤いし、バナナは黄色、キュウリは緑。
飲み物だと、コーヒーは茶褐色、カフェラテはベージュ、紅茶は赤茶、コーラも濃い茶色ですね。
さらにビールは黄金色(ええ色や)。
人は食べ物や飲みものの味を、味覚(舌)と嗅覚(鼻)で感じます。
人の五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)による情報判断・入手の割合は
視覚87%、聴覚7%、触覚3%、嗅覚2%、味覚1%です。
ということは、味の感覚はわずか3%の感覚器官で情報を判断するのですが、視覚による情報判断も大きく関わるわけです。
黄金色に白い泡の飲み物は、シュワシュワっとした喉ごしに苦味のある「ビール」をイメージできると思います。(お酒は二十歳を過ぎてから)
そんなビール(ノンアルコールビール)がクリア、透明。コーヒーもカフェオレも紅茶もコーラもクリア。
色(視覚)から受けるイメージというのが皆無です。
ということで、そんなクリアな桃ティーを飲んでみました。
色がクリアなので、視覚からの味のイメージはありませんが、パッケージの桃と紅茶のイラストどおり、ピーチティーでした。
クリア飲料はもしかしたら味覚と嗅覚が磨かれるかもしれませんね(笑)。
さて、クリアの色の心理について。
クリアは「色の無い色」。
無でもあり、なにもない、すべてが無い色です。
しかしながらクリアは反対に、すべてを持っている、全能、万能の色でもあります。
光そのものの色で、神の色ともいわれているクリア。